クールジャパン官民連携プラットフォーム（事務局：内閣府知的財産戦略推進事務局）が主催する、日本の魅力を海外に発信する取組みを表彰する「CJPFアワード2024」にて、アーティスト・増田セバスチャンがクリエイティブディレクションを手がける寿司レストラン「SUSHIDELIC NY（スシデリック ニューヨーク）」がプロジェクト部門 グランプリを受賞しました。

「CJPFアワード2024」は、アフターコロナでインバウンドが回復し、⽇本への関⼼が⾼まる中、⽇本の魅⼒を海外に発信し、⽇本のファンを拡⼤するクールジャパン戦略を推進すべく開催されるアワードです。プロジェクト部門は、⽇本の魅⼒を外国⼈から共感の得られるストーリーとして展開する、海外展開やインバウンド向けのプロジェクトを表彰するもので、「SUSHIDELIC NY」が世界に定着したSUSHIを全く新しい付加価値で提供する新しいクールジャパンの形を創造しているとして評価され、今回の受賞となりました。

左から：
審査員⻑ 渡邉賢一氏（クールジャパン官民連携プラットフォーム ディレクター）
アーティスト 増田セバスチャン
内閣府特命担当大臣（クールジャパン戦略）高市早苗氏
審査員長 夏野剛氏（クールジャパン官民連携プラットフォーム 共同会長）

■「SUSHIDELIC NY」について

「SUSHIDELIC NY」は、アメリカで一番人気の日本食であり、すでにライフスタイルに溶け込んでいる「寿司（SUSHI）」を、独特な色彩感覚で作品を制作するアーティスト・増田セバスチャンのクリエイティブディレクションによって全く新しい視点でアップデートさせた寿司レストランとして、2023年6月、アメリカ・ニューヨークの感度が高い人々が集まるソーホー地区にオープンしました。

異世界に迷い込んだかのようなサイケデリックでアイコニックな空間で提供される独創的なメニューは、2001年に渡米後、ニューヨークの日本食レストラン「EN Japanese Brasserie」などでエグゼクティブシェフを務め、現在は現地の企業イベントなどでプライベートシェフとして活躍する日本人シェフ・Hiroki Abe氏とともに考案され、技術面では、北米で自動寿司マシンのシェアナンバーワンを誇るAUTEC社がサポート。日本人シェフ、日本のフードテックが融合し、増田セバスチャンの“Kawaii”を見て、触れて、食べる、単なるレストランでの食事を越えた「没入型のカワイイ食体験」を提供しています。

店舗オープン後は「NEW YORK POST」「EATER NY」などの現地メディアで“New-generation Sushi restaurant（新世代の寿司レストラン）”として紹介されたほか、ロイター通信社を通じて世界71カ国にその魅力が発信されました。店舗はオープン直後から予約完売で一時キャンセル待ち2,000人という状況になるほど話題を呼び、現地の人々のみならず世界中からニューヨークを訪れる観光客も多く訪れています。
「SUSHIDELIC NY」は、今後もオリジナリティ溢れる日本の文化を世界に発信すべく、現地のシーズンや催しに合わせたメニュー、体験を常にアップデートしていきます。

また、日本のポップカルチャーコンテンツとのコラボレーションや北米を中心とした国内外での複数店舗展開も視野に入れ、企業向けにパートナーシップも募集しております。

【プロジェクト部門 審査員コメント】
審査委員長 夏野剛氏（クールジャパン官民連携プラットフォーム 共同会長／近畿大学 情報学研究所長 特別招聘教授）
鮨（SUSHI）とカワイイを掛け合わせ、すっかり世界に定着したSUSHIを全く新しい付加価値で提供する、新しいクールジャパンの形を創造しています。本年度グランプリに相応しい試みとして高く評価します。

【クリエイティブディレクター 増田セバスチャン コメント】
この度はこのような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。
私たちは日本発祥のポップカルチャーである“Kawaii”をベースに、伝統的な“SUSHI”を掛け合わせて、このレストランを作ってきました。
“Kawaii”は、人種・宗教・年齢・性別・国境、すべてを超えることができる哲学とも言えるものです。海外では日本の伝統として“侘び寂び（WABI SABI）”が知られていますが、もう一つ“ハレ”という日本が育ててきた重要な文化があります。私は2年前からニューヨークを活動拠点としていますが、ハッピーでカラフルな世界観や日本のクリエイティビティがこの街で求められていると日々感じています。
若い世代がこれからの可能性を信じて、新しい時代のコンテンツを作っていくことを期待しています。